カイジこそ人生の教科書

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カイジとは

「カイジ」シリーズは、福本伸行先生が描く、ギャンブルや酒、他人に借金返済などで堕落した人生を送ってきた主人公・伊藤開司が、とあることから成功するためのギャンブルに命を懸けていく様子を描いたものです。
映画化もされている人気作品となっています。

シリーズも多く、男性ファンから圧倒的な人気を誇っています。
しかし、内容的な問題なのか絵的な問題なのかは分かりませんが女性人気はないようです。

カイジ地下労働編

数あるシリーズの中でも人気が高いのが「賭博破戒録カイジ地下労働編」ではないでしょうか。

冒頭でカイジは借金をきっかけに、「地下労働施設」で働くことになってしまいます。
借金の返済のために、帝愛グループという謎の組織がカイジを強制的に地下労働施設で働かせることにしたのです。

労働環境は劣悪、賃金も微々たるもの(地上の10分の1の価値のペリカついう通貨が流通しています)です。

カイジの収支状況ですが、
日当  ▶35,000ペリカ(3,500円)
借金返済▶20,000ペリカ(2,000円)
食費等 ▶11,500ペリカ(1,150円)
残金  ▶1,500ペリカ (150円)
と、地上に比べてかなり高額となります。

ちなみに、地下売店ではポテトチップスは3,000ペリカ、ビールは350ml缶が5,000ペリカで流通しています。

これを50万ペリカ(5万円)貯め、地上に1日出られる権利の1日外出券を得てギャンブルで借金返済をしようというのがカイジの目論見となります。

カイジを教科書に

「賭博破戒録カイジ地下労働編」には、ハンチョウ(大槻)とのチンチロのやり取りが有名ですが、様々な人間模様が描写されています。

ハンチョウも地下労働を強いられていますので帝愛グループに搾取されている立場なのですが、地下労働施設内では搾取する立場にありました。

「地下労働」というと現実離れした話に見えるかもしれませんが、現実社会での状況も同じような感じではないでしょうか。

国から賃金を搾取され、会社からは時間を搾取され。
1日外出券はおそらく、宝くじや競馬などのギャンブルで当選したら会社を辞めるとかそんな感じに捉えることができます。

私はカイジを親から子への教科書にするべきなのかなと思っています。
自分で何もしようとしないとすると、搾取される人生で終わってしまうよと。

社会・経済の教科書としてピッタリだと思います。

名言が多い

カイジシリーズは非常に名言が多い作品です。

私がその中でも特に好きな名言です。

”食べ終わったら……奴はとりあえず満足して…
こう考えるだろう…明日からがんばろう…
明日から節約だ…と…! が………
その考えがまるでダメ……… 「明日からがんばろう」という発想からは…
どんな芽も吹きはしない……….!
そのことに20歳を越えて まだ…….わからんのか……!?
明日からがんばるんじゃない……
今日…… 今日だけがんばるんだっ………!
今日をがんばった者……… 今日をがんばり始めた者にのみ……
明日が来るんだよ……!”

これは、地下帝国でのハンチョウの言葉になります。
カイジは数ヶ月かけて1日外出券の獲得を目標としているのに、1ヶ月かけて稼いだお金をハンチョウの誘惑によって自分の欲望を満たすために使ってしまいます。

「今日だけは特別な日で明日から頑張るんだ」と、自分自身に言い訳をしていましたが、ハンチョウが影で言ったのが先程の名言でした。

とにかく今を頑張らなければ明日は来ない、どの社会にいても同じだと思います。

カイジの人間性

カイジは策略家で頭もキレます。話術も巧みで人を引きつかせる要素も持ち合わせており、人情味もあるキャラクターです。

しかし、私はカイジはバカだと思っています。

せっかく地獄の底から這い上がったのにまた同じことを繰り返してしまう。そして背負った借金がギャンブルで取り返そうとし、搾取される側からずっと抜け出せないままです。

搾取される輪から抜け出さない限り、人生の大半を労働で終わってしまうことになるはずです。

私はその輪から抜け出すため稼ぐ力を身につけていき、カイジを人生の教科書にしていこうと思います。

〜どうぞ私を反面教師になさって下さい〜

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