免許返納の説得の大変さ

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高齢者の危険運転

先日、間もなく80歳を迎える私の父が車を運転中に逆走っぽいことをしてしまったと同乗していた母から報告を受けました。

逆送っぽいと言ったのは、テレビで見るような完全な逆走をした訳ではなく逆走しそうになったという内容でした。

初めて通る道に加えて、母と喧嘩になっていたようでイライラしながら運転していたようです。

遅かれ早かれそういう時期は来る

内容を聞いた私としては、高齢者が運転するのには悪い条件が揃っていたとはいえ、ニュースなどで見る逆走ドライバーの年齢はおおむね70歳以上となっていますので、免許返納を考える時期が来たのかなと感じました。

父は特に認知症というわけではありませんが、認識能力・判断能力の低下により起こってしまったものだと思います。

車の生活が必須な環境

実家は、田舎というイメージがぴったりの場所で周囲は田んぼ・畑に囲まれており、最寄り駅までは徒歩30分、スーパーは意外に近く徒歩15分程度といったところにあります。

もちろん車での生活は必須であり、父も長年に渡って運転をしてきました。
母が免許を持っていませんので車の運転に対するプライドは人一倍高いのかもしれません。

免許返納するよう説得

内容を聞いた私は父に免許の返納を訴えました。
本当にたまたまだったとは思いますが、事故など何事もなくいい機会だと前向きに捉えて免許を返納してはどうかと。

免許返納の説得について色々とググってみるとこの手の話は多くあり、簡単に受け入れてくれる場合や、逆に親子の関係が悪化し説得に失敗する方もいらっしゃるようです。

私は、もし父と同じような状況の人に身内が被害を受けた場合は許せないと思います。
また、保険対象外の保障など発生した場合の身内に生じる問題などを考えると、返納がベストだと思い話をしました。

高齢者の説得は難しい

結果、免許返納の説得は失敗に終わりました。

やはり、運転へのこだわりがあるようです。
「言っている事はわかるけど・・・」
「車がないと買い物や病院にも行きづらくなるし」
「80歳までは乗ろうと思っている」
「車検が切れる再来年までは」
「まだ車で行きたいところがある」など様々な理由を出し、拒まれてしまいました。

何かあった場合の身内に起きるリスクの話もしましたが免許返納をさせるには至りませんでした。

「説得」ということについては、今回が最初で最後のチャンスだったと思います。

想像以上に高齢者への説得の難しさを感じました。

今後は何事もなく本人が免許を返納するのを待つか、本人が運転できなくなるか、強引に免許証を奪うか、の選択になります。
今回先延ばしにしたことにより、本人の自らが返納という可能性は低いのではないかと感じています。

しかし免許返納の話が出来たことで、認知性の検査を年1回の頻度で受けると父が自ら言ってくれました。
私にとっては意外な発言でしたが、少なからず話し合いが出来て良かったと思っています。

今後は今以上に高齢者ドライバーが加速度的に増えてくる時代です。
みなさんの免許返納についての考えはいかがでしょうか。

〜どうぞ私を反面教師になさって下さい〜

両親の老い

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