残クレ(残価設定型クレジット)の罠

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何気ない会話から残クレを調べることに

先日、会社のZさん(58歳・男性・既婚・住宅ローンあり)と車の話をしていました。

Zさん→「ほっしーさんは車買わないの?遠くから来ているのに」

ほっしー「車は高過ぎて買えませんよ。それに電車通勤はあまり苦ではないので💦」

Z「残クレっていう残価設定型クレジットとかあるから支払い楽だよ。良い車も買えるし。」

ほ「そうなんですか。。。」

Z「俺なんて今半分払い終わって、ローンの残価180万残ってるけど、そのまま180万で買い取ってくれるっていうからまた新車買うことにしたよ。さすがに老後のことも考えて車のランクは落とすけど。残価設定ローン、本当に便利だよ。」

ほ「そうなんですね。車を買う時になったら考えてみます💦」

確かに、私の周りにも残クレで車を購入している人が一定数います。

そして、ローンという名のつくものは今後組む予定は全くありませんが情報として持っておいて損はないと思い、残クレについて調べてみることにしました。

残クレ(残価設定型クレジット)とは

そもそも残クレとは残価設定型クレジットの略称です。

契約時に3~5年後の残存価値を設定して、残価以外の金額を分割返済するローンのことで一般的「残クレ」と呼ばれています。

車両価格が360万円で3年後の新車価格に占める残価180万円に設定された場合、車両360万円から残価180万円を差し引いた残り180万円を3年間で分割返済します。

月々の返済額は安く抑えられる代わりに、ローンの返済を終えても車両は自分の所有物になりません。

しかし、残価設定ローンのみに低金利(2〜3%程度)を設定している場合もあり、通常ローン(6〜8%)と比較するとユーザーにとっては利用しやすいと感じるものとなっています。

残クレ返済終了後の選択肢

残クレの返済が終わっても自分の所有物にはなっていませんので返済期間満了後は3つの選択肢があります。

①車両を引き渡す
文字通り、ディーラーにそのまま車両を引き渡します。

②残価を支払って車両を買い取る
今回の例でいうと、残価180万円を一括返済ということになります。

③改めてローンを組み直して返済
今回の例でいうと、残価180万円を再度ローンを組み直し返済していきます。しかし、再度組むローンは通常ローンの金利になる場合が多いようです。

選択肢が3つ上げましたが、おそらく残クレを選択した方は①の車両を引き渡して再度残クレで新車購入、という方が多いのではないでしょうか。

そもそも残クレを組まれる方は、②残価を支払って車両を買い取る、③改めてローンを組み直して返済という選択を出来ないと思います。

ローンの返済が安く、低金利で組むことができ一定期間で新車に乗り換えられるというのはユーザーにとってはお得で有り難いシステムです。

と思ったあなた、大間違いですよ。

企業の作り出したサイクル

残クレは間違いなくユーザーを囲いこむための、企業が作り出したサイクルです。

企業側からみれば、程度の良い中古車が手に入り、一定の周期で新車を売ることが出来るというシステムですので、私が販売店の店員であれば間違いなく残クレを進めます(笑

ユーザーがローンを組みやすいように低金利にしているというのも良く分かりますね。

さすがに各社推していますね💦

トヨタ・ホンダ・日産・マツダ

購入サポートと称していますが、残クレを組まれる方は注意をしましょう。

残クレから抜け出すには

残クレを組んでいる方が、このサイクルから抜け出す方法は2つあると思っています。

車両を引き渡すことが前提として。

①車両を持たない
強引ではありますが車両を引き渡し、以降は車両を持たないようにすることです。

②残価よりも高く査定してくれるところを探す
さすがにいきなり車両を持たないようにすることはハードルが高いと思います。
そこで、残価よりも高く査定してくれる車両販売店を探し下取りに出すことで、大部分を残価の支払いに充て浮いた金額は次に購入する車両の一部に充てる、という形です。

厳密には残価金額を先に支払ってから自分の所有物にしたあとで下取りへ出すかたちとなりますが、残クレのサイクルから抜け出せば、次の車を購入するにせよ選択肢が広がります。

今後、残クレは車両だけでなく住宅にも利用できるように官民で進めているようです。

無知な人を陥れる、本当に恐ろしい残酷な世の中にだと私は思います。

資本主義の歯車として組み込まれローン支払いのための人生を送るか、その歯車から脱出をして自身が歩きたい人生を送るか、決めるのは自分次第です。

当然、人それぞれで環境も考え方も違いますので価値観を押し付けるつもりは全くありませんが、私は後者を目指していきたいです。

〜どうぞ私を反面教師になさって下さい〜

お金の価値観
価値観の押し付け

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