人間到る処青山有り
【人間到る処青山有り(じんかんいたるところせいざんあり)】という、私にとって初めて聞く諺を親戚に教えてもらいました。
「人生到る処青山あり」と表現される場合もあるようですが、正式には「人間到る処青山あり」と言うようです。
幕末の僧・月性(げっしょう)の詩「将まさに東遊せんとして壁に題す」の末尾の一句で、人間はどこにでも骨を埋める場所ぐらいはある。故郷が墓所とは限らず、人間は大志を抱き故郷を出て大いに活躍せよという意味です。
周防(現在の山口県)に生まれた月性は、二七歳のとき、大阪の有名な漢学者、篠崎小竹のもとで勉強をすることになった際に故郷を出るに当たって作ったのがこの漢詩。
「男児志を立てて郷関を出ず、学の若もし成る無くんば復また還かえらじ(男が決心して故郷を出るのだから、学問が身につかなかったら、帰っては来まい)」と決意を述べたあと、「骨を埋めるに何ぞ期せん墳墓の地、人間到る処青山有り(先祖代々の墓に葬ってもらおうなどと考えてはいない。世の中、どこに行っても墓地になる森はある)」と結んでいます。
この話を聞いたあと、私はまさにこうありたいと思わず頷いてしまいました。
昭和から成長してきた日本は崩壊しつつあり、よくも悪くも国や会社よりも個が強くなければ生きていけない時代となってしまいました。
誰しもがどういう形であれ人生の終わりを迎えます。
その時に、少しでも後悔をしないよう今を強く行動していく必要があると改めて思いました。
あなたはどのようにお考えですか。
〜どうぞ私を反面教師になさって下さい〜
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