高齢者の生命(死亡)保険・医療保険について
今年9月に80歳を迎える父親と保険の話をしました。
保険は契約者である本人の考えがありますので親自身に任せていたということもあり、契約内容などについて話し合うのは今回が初めてでした。
そもそも今回は父親から持ちかけられた話で、80歳になってしまうと医療保険が解除され生命(死亡)保険のみになってしまうため今後の保険をどうするかという内容でした。
保険の担当者からは、生命保険を継続して少しでも葬式代に充てたほうが良いのではという提案を受けたようです。
父親とも話す良い機会ですので、高齢者の保険についてググってみました。
80歳で契約が切れる医療保険
父親のような世代は見直しを行わない限り、日本人らしい過度な契約内容の保険(生命保険+医療保険)に加入していることが多いのではないでしょうか。
このような契約の保険は、終身契約でない限り80歳満期の時点で医療保険が終了するものが多く、以降は生命保険のみで契約を継続するか、満期解約して生命保険を受け取るか選択をしなければいけないようです。
当然80歳を超えてから生命保険を継続するということは、それまでの保険よりもが大幅に上がることになります。
日本の健康保険制度は充実している
現在79歳の父親ですが、75歳の時に国民健康保険を脱退し以降は【後期高齢者医療制度】の加入となったため保険料は1割負担で済んでいます。
(ちなみに73歳の母親は2割負担となっています。)
また、【高額医療費制度】により医療費の自己負担分が大幅に軽減されます。
日本の健康保険制度は本当に充実しているなと実感しました。
選択肢は実質2つに絞られる
父親の選択としては3つありますが、実質は2つといったところです。
①現在の保険を満期解約・新規契約なし
現在の保険を満期解約し、生命保険の金額を受け取ります。新規の医療保険などは系やうせずに、生命保険の満期受け取り金額を今後の医療費や生活費に充てます。
満期の受け取り金額を何に充てるかということもありますが、十分に選択の余地はあります。
②現在の保険を満期解約・医療保険のみ新規契約
現在の保険を満期解約し、生命保険の金額を受け取ります。新規で80歳以上でも加入できる掛け捨ての医療保険のみに加入します。
医療保険は主にがんや入院時の保証を軸とするような保険になります。
③現在の保険を継続
一応選択肢には入れましたが、これは一番取ってはいけない選択肢だと思っています。
現在の保険を継続、つまり医療保険が切れても生命保険のみのまま加入することとなり、加えて保険料もアップしますので契約者にとっては全くメリットがありません。
さすが保険屋は、情弱にもっともらしい言葉で何を進めたら良いのか分かっていますね。
この辺は、銀行や郵便局が勧めてくる投資信託だったり、携帯ショップが勧めてくる機種やプランだったりと同じ感じでしょうか。
ゴールの見えないマラソンをどう走りたいか
人生はゴールの見えないマラソンのようなものです。
生命を宿った時点で人生のマラソンはスタートし走り続けることになりますが、死というゴールは誰にも分かりません。
ゴールが分からないからこそ楽しいということもあるでしょうが、多くの人は見えないゴールに不安を持ったまま走り続けていると思います。
今回父親と私は、現在の保険を満期解約・新規契約せずに生命保険の満期受け取り金額を今後の医療費や生活費に充てるという決断をしました。
父親が80歳と1秒後に大病を患い金銭的に困る未来があるかもしれませんし、もしかしたら100歳まで何事もなく健康に生きるかもしれません。
しかし、そんな妄想をしたところで机上の空論の話です。
その選択により悪い未来が訪れるかもしれませんが、現在において良い決断をしたというブレない思いが大切です。
人間は後悔をする生き物ですが、結果はどうあれ「あの決断が一番良くて今の結果なんだ」と思えるように行動していきたいですね。
いずれにせよ、高齢者の保険問題は人間が契約しているため一長一短がありますので、かなり難しい問題ではありますが、最終的に私は父親とじっくりと話せて良かったと思いました。
親の保険問題は必ず訪れますので、早い段階で話し合いをしておくべきだと感じました。
80歳まで健康に生きてくれている父に感謝です。
〜どうぞ私を反面教師になさって下さい〜
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