恐怖!生涯現役エキスパート講習会
弊社で先日、「生涯現役エキスパート」なる講習会が開催されました。
対象者は定年間近となった59歳、58歳の方が受講必須となっており合わせて15名ほど。
講習時間は1時間の昼休憩を挟み始業開始時間の8時30分〜残業を含む18時まで。
詳細までは分かりませんが、内容を聞くと定年後の心構えや、いかに現役と同じように労働するのか、体力面での問題など多岐に渡っていたようです。
今後は弊社のような中小企業ほど、定年を迎え再雇用で労働し続ける方は増え続けます。
定年も60歳から65歳へ延長されることは既定路線となっており、近い将来は70歳までの労働を強いられることになるでしょう。
また、私のような40代半ばの社畜が定年を迎える頃の定年は75歳になっているのか、もしくはさらなる延長が待つのか。
生涯現役とは何か
「生涯現役エキスパート」、今後の社会を生き抜く必要なことだとは思います。
ただし、「生涯現役」「エキスパート」など体裁の良い熟語を並べても、結局は「一生涯労働し続けろ」ということを定年間近の方たちに言っているのと同じことです。
タイトルを「恐怖!生涯現役エキスパート」と変えても良いと思っています。
企業は安い賃金で働き手を確保でき、逆に労働者は賃金を確保できるため一見Win-Winの関係のようにも見えます。
しかし一方で労働者は年齢を重ねれば若い頃に比べると身体能力や判断能力が劣り今までの働きは出来ず、企業としてもそれに伴う労働災害のような事故に備えるため「エイジフレンドリー」の環境構築が迫られるでしょう。
企業も従業員も選択肢がなくなってしまったが故の行動となっている気がしてなりません。
選択肢は多いうちに行動するべきだなと、弊社の「生涯現役エキスパート講習会」の話を聞いて改めて思いました。
「生涯現役」とは、会社に対しではなく自身に対しての言葉だと私は思います。
〜どうぞ私を反面教師になさって下さい〜
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