定年後再雇用制度の悪

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定年後再雇用制度の悪


みなさんは、会社で一日中何もせず座ったままコーヒーを飲んだり新聞を読んだりネットをしたりして給料をもらう事が幸せに感じますか。

何もしなくて給料貰えるなら、そんなラッキーな事ないじゃんと思うかもしれませんが私は否定的です。

定年後再雇用制度が2013年に運用され、必要な方もそうでない方も会社に65歳までは残れるようになりました。

そのため、冒頭に述べたとおり何もせずに給料をもらう事が出来る方が増えたのは事実です。私の会社にも数名いらっしゃいます。

※あらかじめ言っておきますが、働きがいをもっていて再雇用前と変わらずにバリバリ働いているお手本のような方も大勢いらっしゃいます。私はその方たちを本当に尊敬しています。

定年後再雇用制度で得られるメリット

・再雇用した従業員の担当顧客と良好な関係をそのまま継続できるため、担当変更による顧客満足度の低下や契約終了のリスクを無くすことができる。

・これまで従業員が培った技術・知見をそのまま活用でき、企業の生産能力や営業能力の低下を防ぐことができる。

・新たに従業員を雇用する必要がなくなり、莫大な採用コストや教育コストを削減できる。

メリットとして上記のような事が挙げられているようなのですが、私は国の形式的な見解にしか感じられません。

再雇用の現実は違う

メイテックという会社で、2017年と2019年の2回にわたり、65歳以上の男女1700人(以下、高齢者)に対して「シニアの労働観・実態調査」という調査を行っている結果です。

働きたい理由としては、

・「収入を得たいから」2019年▶75.9% 2017年▶71.2%
・「社会との接点がほしいから」2019年▶41.2% 2017年▶25.1%
・「生活習慣を維持したいから」2019年▶41.2% 2017年▶25.1%
・「職場で必要とされていたいから」2019年▶17.0% 2017年▶40.0%

今まで働いてきた会社という接点しか無いため孤立するのが嫌で、生活習慣を保つため、それでいて収入が得られるならという気持ちで再雇用を選択されている方が多いのが分かります。

人生を切り売りしての価値


繰り返しになりますが働きがいをもっていて再雇用前と変わらずに働いているお手本のような方もいらっしゃいます。私は本当にその方たちを尊敬しています。
しかし、何もせずのうのうと給料を貰っている人がいるのも事実。

私は以前はこのような方たちに対して、自分よりも多く給料を貰っているんだからいい加減働けよ、と思っていましたがそのような感じはなくなりました。

早期セミリタイアを目指すようになった今は、仕事上の苦痛は無いにせよ人生を切り売りして日々会社に来ているんだから給料を貰っても良いのかもしれない、と同情を含んだ気持ちを持つようになりました。(ちなみに会社が人材を使いこなせていないとう、根本的に悪い部分があるからこのような事が起きていると思っています。)

20代・30代の従業員中心にそのような存在に対し良くは思うはずもありませんので会社としては完全にマイナスだと思っています。

今後について

私が大変お世話になった方が9月で定年を迎えるにあたり、会社を辞めると言っていたのですが蓋を開ければ10月から再雇用となりました。
その方だけでなく、定年後ほぼ100%に近い割合で再雇用を選択されています。

人それぞれの考えや背景がありますので一概には言えませんが、そこまで会社と繋がりを持ちたいかと思いました。

こう言っている私も先輩方と同じ道を決して辿らないよう、まずは早期セミリタイア出来るようコツコツと積み重ねをしていきます。

〜どうぞ私を反面教師になさって下さい〜

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